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暖簾に息吹き

日々の生活の場や、診療室での患者さんとの対話の中で気がついたこと、考えたことを記録してみました。ある意味日記のよなものです。いつまで続くか--。お暇でしたらどうぞ。-自称哲学者-客観的には単なる自意識過剰-

?感想、ご意見、質問はこちらへ

06.7.9 唾液量の測定

06.6.11 保育園での検診

06.5.16 W杯代表決定

06.3.25 学生から社会人となる若者へ

06.2.5 デンマーク大使館放火、風刺漫画にイスラム圏の抗議激化

06.1.9 EBMと個人差

05.12.14 あと2週間

05.11.13 遺伝子組み換え

05.10.23 老化

05.8.22 郵政民営化

05.7.18 郵政民営化問題

05.7.8 悪徳リホーム業者

05.6.5 元大関貴乃花逝去

05.5.4 JR脱線事故

05.3.15 ライブドアとフジテレビ

05.2.6 痛みに関するセミナー

05.1.30 青色発光ダイオード訴訟

05.1.21 摂食嚥下障害研修

05.1.9 地球以外の居住地を探しに

04.12.26 自殺者のニュース

04.11.21 日本歯科矯正学会

04.11.12 アラファト氏逝去

04.10.24摂食・嚥下研修会

04.10.7 偉大な天才と偉大な凡人

04.10.1 イチロー最多安打

04.9.23 パラリンピック

04.9.9 プロ野球合併問題

04.9.7 ロシア学校占拠事件

04.8.29 オリンピック

04.7.11 ある患者さんの思いで4

04.6.27 長嶋五輪野球監督

04.6.17ある患者さんの思いで3

04.6.14小六刺殺事件

04.5.31 社員教育

04.5.16 アメリカ人がイラクで……

04.5.12ある患者さんの思いで2

04.5.7 ある患者さんの思いで

04.3.28 あご弱り脳大きく

04.3.14  1歳半検診

04.3.5 ことぶき大学で講演

04.1.3 患者中心の医療

03.12.6 神奈川県抜歯要因調査結果概要

03.12.1 「おしゃぶり」の使用について

03.11.28 自爆テロ

03.11.21 再生医療

03.11.12  人は何を残すのか

過去の暖簾のページ


06.7.9 唾液量の測定
 何年も前から、唾液は口腔の健康に大きな役割をはたしていると考えていましたが、3年前に「ドライマウス」の研究者の講演を聴講してからその疑いのある患者さんの唾液量を計測させていただいています。その総数が280名になったところで統計処理しましてスタディグループ火曜会で6月27日に発表しました。
 やはり、歯肉炎、歯周炎、多数歯齲蝕、着色が著しい方や、口の乾きを感じる方は唾液量が正常値より少なかったです。高齢者になるほど唾液量が少なくなると言われることが多いのですが、今回の調査ではそのような傾向は認められなかったです。ある本によると、高齢者は種々の薬を内服しておられることが多く、その副作用で唾液が少なくなると書かれていました。食事をすることは生きるための基本的な機能ですので、高齢になっても維持されるよう仕組まれているようです。
 唾液量が少ない方によく噛むよう意識していただいたところ、大多数の方は2度目の方が唾液量が増しました。やはり、運動と同じで使わないと衰えるし、使えば機能が向上するのでしょう。ただし、歯が弱ってきたら、過度に固い物は避けてください。高齢になれば、激しい運動より、散歩程度の身体の動かし方のほうが良いのと同じことです。

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06.6.11 保育園での検診
6月7日担当してます保育園での検診に行ってきました。4〜5歳児に虫歯予防の話をしてから、0歳児から5歳児(年長組)まで90人程の幼児のお口の中を観察してきました。その印象としては、私の虫歯予防の話をけっこう興味を持って聞いているのにーがやがやせずにーちょっとびっくりでした。これには、パソコンとビデオプロジェクターというめずらしい組み合わせが効いたかもしれませが、真剣そうに画面を見つめる目に私の声色の語調も高ぶってしまいました。それから、口腔内の検診もしましたが、3歳児まではほとんど虫歯が見られなかったのに、4.5歳児には多数歯が虫歯に罹患している子供がいたのにはがっかりしましたが、それも、昔のように抜かなければならないほど大きな虫歯をかかえている子供はいませんでした。まあまあ、虫歯予防の風潮が浸透している感があります。
 6/2発売(6/17号)のオレンジページという雑誌(290円)に虫歯・歯周病特集が5ページにわたって掲載されてます。取材に協力し、監修しました。目を通していただけたらうれしいです。
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06.5.16 W杯代表決定
 サッカーW杯の代表23名の発表があった。選ばれた選手には選ばれて当然という雰囲気をにおわせている方がおられる一方、喜びをあらわにする人もおられた。自分が選ばれたということはだれかが落ちたということで……とのコメントを述べた選手がいたのが印象的であった。
 全く人為的な操作が介入することのないペーパーテストのようなもので合否が決まるのであれば、あきらめもつきそうなものでしょうが、選ばれる能力がありながら落選された選手はどのように気を取り直していくのでしょうか?
 人間の能力を完全に客観的に評価する機械や方法はないから、選ぶとなるとだれかが選ばなければなりません。ということはその方の評価基準で選定することになります。他の人が選べば選ばれたかもしれないけど……という選手が今回もきっといるのでしょう。
 こんなに重大な用件ではありませんが、私にも似た経験が有ります。どちらかといえば、この世の中、苦い経験を味わっている人の方が圧倒的に多いと思います。有頂天な思いを味わえる人はほんのわずかで大多数の人が悔しい思いをしなければならないこの世はなんてつらい世界なのでしょう。とはいうものの、みなさんそれなりに、自暴自棄にならずにがんばっています。選ばれる人もすごいけど選ばれない人も偉いもんです。

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06.3.25 学生から社会人となる若者へ
 昨日、幼い頃から当院に来院されていた女性が、この4月から社会人となって働くことになったので、歯の検診してほしいということでいらっしゃいました。どんな仕事に就くのか尋ねたところ看護士とのことでした。知識の吸収や実技の訓練で大変な学生時代を過ごしてきたようです。
「あのね……」と私、「学生時代に直面する課題には解答が用意されていて、勉強すればわかるようになっているのだけど、社会人となって直面する問題には明快な解答がないことが多いだ。たとえば、末期ガンの患者さんで治癒の見込みがないく、痛みで苦しんでいる場合を想定したとき。命を長らえるという医療の観点から考えれば、いくら患者さんが苦しんでいようと延命治療を優先させなければならないけど、患者さんの苦しみを救ってあげなければならないという立場に立てば安楽死の選択も許されるかもしれないだよね。全く相反する処置方針のどちらかが正しくて、どちらかが間違っているかはどちらの観点に立って考えるかによってきまってしまうのだよ。これって、矛盾してるよね。命も大切だし、苦痛も与えなくないとするとほんとに悩んでしまうでしょう…………」
 世の中の問題はみな、そんな要素がからんだことばかりなのではないでしょうか?結局。社会人には矛盾した命題を調和させる知恵が必要とされるのだと偉そうにぶってしまいました。
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06.2.5 デンマーク大使館放火、風刺漫画にイスラム圏の抗議激化
 このニュースから例の靖国問題を連想しました。小泉首相にとっては他意のない純粋に遺族を思う気持ちからの参拝かもしれないことを韓国、中国から批判されている問題です。
 イスラム教を信じる人たちにとって、イスラム教の預言者ムハンマドの姿を描いた風刺漫画は自分を完璧に侮辱する行為と思われるのでしょう。同じように小泉首相の靖国参拝は自分たちの親の敵を敬うこととしか考えられないようです。これは、いくら冷静に説明しても理解してもらえない事柄のように考えます。宗教や信念は理屈を超えた存在ですから。これを疑うことになりますと。デカルトの「われ思う、ゆえにわれ有り」という哲学から思考しなければならなくなります。考えてみますと、この公理自体疑わしいものです。
 イスラム教を信ずる人たちにとっては絶対的なことでも、そうでないひ人には茶番に感じられると言うことを認める心の余裕がイスラム圏の人たちにあったらよいのですが。
 世界は利害と心情の相違で、一方からは良いことでも反対側から見れば悪というように矛盾に満ちてます。矛盾を調整させる知恵が求められているのではないでしょうか。
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06.1.9 EBMと個人差
 平成18年も幕開けまして、すでに仕事も順調に始まりました。昨日は神奈川歯科医師会で疼痛閾値の個人差についての発表も行いました。聴講していただいた先生方から興味深い話題だとのコメントがいただけましたが、歯科界で注目される気配は感じられません。学会の方向としては統計処理がしやすいEBMに目が向いていて、科学的な解析の難しい個人差には興味がないように感じられます。
 感に頼って治療方針を決めるわけにもいかないのでEBMが明らかになるのはありがたいことですが、開業歯科医としましてはEBMだけに頼って、治療方針を立てるわけには行きません。EBM的には確率の高い正当な処置方法でも、目の前の患者さんにその処置方法が受けいられて成功するかどうかは別の物差しが必要です。たとえ、95%成功する方法だとしても、その患者さんが5%に属すれば、間違った処置方法ということになります。
 個々の患者さんごとのEBMをデーター的に調べることは不可能ですし、100%OKのことはないので常に個人差を考慮して治療方針を考えなければならないと思うので、個人差の研究は必要だと思うのですが。長いこと歯科医としてやってきて、困っているのはEBM的には頻度の少ない部類に入る患者さんなのです。

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05.12.14 あと2週間
 今年もあと残すところ2週間程になりました。今年も歯科医として患者さんの治療を通して、また、臨床研究会や学会、講習会に参加していろいろな知識を吸収しました。若い時からの研究テーマにしている顎関節症に関しての論文を発表でき、これでこのテーマに関しての公式の論文が3編になり、この疾患の全体像がつかめるようになった気がします。治療法についても、患者さんの反応を伺ってみるとうまくいっているようで、自分の考えが実際の臨床で通用するものと自信がついてきました。顎関節症について7月に行った講演会も好評でした。
 来年は歯科医になって30年、年齢は56で一昔前でしたら定年を迎える年です。今までどちらかというと広い視野から歯科の本質をとらえようと、心理学、人類学、東洋医学など好奇心の赴くままいろいろな分野の本を読んできましたが、自分の仕事の方向性が見えて来た今後は、意欲的に自分の臨床領域を広めることは控えて毎日の仕事の精度を向上させる方向でがんばっていこうかと考えています。今までもそうでしたが、今後も当院にいらっしゃる患者さんがハッピーになる歯科治療を心がける気概に変わりはありません。

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05.11.13 遺伝子組み換え
11/5青葉区歯科医師会の学術講演会の内容は今話題にのることが多いバイオサイエンスに関したものでした。われわれの体は何十兆個もの細胞によって成り立っていますが、元はと言えば一つの受精卵から分裂増殖して成長してきたものです。非常に複雑な過程を経て成人するわけですが、その成長過程のほとんどを遺伝子がコントロールしています。その遺伝子の中に骨や皮膚や歯、すべての生体の構成要素を作る情報が収まっています。その情報の中には、歯周病菌や虫歯を作る細菌の増殖を阻害する物質を作るものも含まれています。しかしながら、背の高い人も低い人もいるように、それぞれの個体が作る抗菌物質の効力は同じではありません。その結果、歯周病や虫歯になりやすい人もいればそうでない方もいらっしゃるわけです。
 今回の講演者はそのあたりの研究もなされていて、遺伝子組み換え操作により他の生命体に虫歯や歯周病に対する人間の抗体を作り、それを摂取すれば75%程度の確率で予防することが出来るとのことでした。すぐにでも実現可能だそうですが、日本では「遺伝子組み換え」が危険だとの認識が社会に強く存在するので企業が二の足を踏んで実用化できないそうです。懇親会で「遺伝子組み換え」によってできた蛋白は自然の物と物質としてなんら変わりのない物なのに、危険な物として認識されているのは大衆が間違ったイメージを植え付けられてしまったからだと強調していました。従来の食物と同様、胃に入ってしまえば酸で分解され小腸でアミノ酸として吸収されるだけだそうです。夢の様でもありますし、人間はこんなことまで出来るようになったのかとの漠然とした怖い感じがしないでもありません。

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05.10.23 老化
先日五反田の宮田歯科第一診療所の勤務医だったころからの患者さんがご夫婦で定期診査にいらっしてくださいました。歯の問題はなかったのですが、耳がだいぶ遠くなって困ってしまうとのことでした。やはり当時から私のところに通っていただいている80代半ばの患者さんは、その方のお友達でやはり遠方からことあるごとに当院を利用していただいた方がぼけてしまって娘さんの世話になってしまっていると嘆かれていました。前回いらっしていただいた時、始めて娘さんに車で連れて来てもらっていましたが、何か意味不明なことをおっしゃっていたことを思い出しました。
年は争えないと言いますが、しみじみその感が強くなります。末期がんの患者さんのホスピスが話題になりますが、老化も争えないとするとそういう医療モデルで対応すべきなのでしょう。当院を開設するにあたって、「当座歯科のことで困らないように。できれば将来的にも困らないように」というスローガンをかかげましたが、切実に考えなければなりません。

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05.8.22 郵政民営化
 郵政民営化法案が参議院で否決され、小泉首相による衆議院解散命令を受けての選挙戦が過熱しているようです。自民党で決定した民営化方針にあくまで反対の態度をとった自民党の議員が党議に違反したことが原因ですが、政党政治の仕組みを持つ国の議員の立場としてはいかがなものなのでしょうか?真理を追究する学問の世界では信念を通すことは美談ですが、多数決を是とする民主主義の国では決定するまでは反対意見を主張しても負けたら勝者に従わなければなりません。そうでなければ組織は壊れます。過半数を取ったほうがその主張に従って政策を決定するのは横暴ではありません。少数意見の者が自分等の意見を押し付けることこそ横暴といえます。
 日本は昔から「和をもって尊しとなす」の言葉が象徴するように全員一致の決定を重んじていました。その伝統でだれかが強力に反対すると大多数が良いと思われることでも政策として実行できないこともありそうです。歯科の問題でいえば、フッ素の公共水道に添加する問題があります。これをすれば多くの人は虫歯にならないようになるとわかっているのに、日本以外の先進国ではほとんど実行されているのにもかかわらず、一部の反対意見のために政策化されていません。
 本日モントリオールで開催される歯科の国際学会出席のため成田空港を利用しますが、数人の反対派のために空港機能が何十年も阻害されてます。反対派の人達の意地の張り様はすごいと思いますが、そこまで意地を張ることは日本全体を考えて許されるのでしょうか?

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05.7.18 郵政民営化問題
 郵政民営化問題で国会がもめてます。どちらの言い分が正しいのでしょうか?いまのところどっちに転ぶかわからないようです。テレビの討論会などを見てますと、互いの陣営とも自説を言い張るばかりで議論になっているとは言えません。声の大きさで相手を圧倒しようとする意図さえ窺えます。
 双方とも大義名分があり、それはそれでもっともなことですので、相対的にどちらがより良いかということで、一方が完全に悪いということではないのでしょう。しかしながら、自分の利害が関わるから、お互い一歩も引けないというのが本音なのでしょうか?
 国際問題にしても、日韓間では竹島(独島)、日中間には大陸棚の石油掘削権と話し合いでは解決できそうもない懸案があります。20世紀半ば前でしたら、こんな問題が生じたら戦争になっていたでしょう。自分の損得ばかりにこだわらないで、相手の立場も考慮し冷静で公平公正な判断をするのは個人的にも難しいことですが、国の問題にしても難しそうです。
 高校時代の漢文の授業で「弓を置き忘れたかした人が、自分は損をしたが、拾った人が有効に使ってくれてると思うから意に介さない」とかいう文章で、心を広く持たなければならないという教訓を教えられた記憶があります。温暖化のことなどを考えると、すべての人類が自分の損得を超越して地球環境を考えて生活する必要があるのですよね。

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05.7.8 悪徳リホーム業者
 悪徳リホーム業者によるお年寄りを狙った詐欺事件が報道されています。人を疑うことをしないお年寄りに愛想を振りまいて近づき、間違った情報を与えて不安に落とし入れ、不必要なリホーム契約をさせ、あげくの果て手抜き工事をするなど、悪辣なシワザには憤りを感じるというよりあきれ果ててしまいました。
 でも、いろいろな業界のコマーシャルを見ますと、ここまでひどくはないけれど、消費者に今すぐこれを買わないと大変なことになるとか、不安をかきたてて消費行動をそそることを意図が隠されていることに気がつきます。
 ずいぶん昔の話になりましたが、医療の場でも富士見産婦人科病院事件がありました。富士見産婦人科により「子宮ガン」を宣告された妊婦患者が後、他病院で診察を受けたところ、その病院ではまったく問題が無いことを医師から告げられたそうです。医師による診断の違いは往々に起こりえることですが、富士見産婦人科の診断は手術に導くものが格段に多かったようです。その結果金儲けのために必要のない手術を強要したとして訴えられました。
 医師を疑おうとしない患者さんは悪徳リホーム業者を疑わなかったお年寄りと同じ立場であったようです。
 最近はこのような疑いを持ってセカンドオピニオンを求めて来院する患者さんも多くなりました。医療をサービス業と見ると、患者さんに不安を与えて密度の濃い診療をしたほうが収入上よろしいかもしれませんし、健康ということから考えるとより安全かもしれません。しかしながら、人知には限りがあるので、人間が考えることより自然のままの方が良いことが多いと私は考えます。必要最小限の介入で最大の効果が出るような治療を心がけていきたいと考えます。

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05.6.5 元大関貴乃花逝去
 元大関貴乃花が亡くなりました。口腔底癌だったとのことです。55歳とのことですが、私より1歳年上とは思えません。ずーと年長かと思っていました。
相撲取りにしては体格が貧弱だったので大関まで昇進したのは人一倍努力したからに違い有りません。いつも精一杯の取り組みで、最後の最後まで勝負をあきらめない姿勢に相撲ファンを引きつけて人気的にはNO 1だったようです。
 話は飛びますが、この2月に親しくさせていただいた高校時代の同級生が亡くなりました。これで50人のクラスで4人目です。自分もいつまでも元気でいられるとは限らないなとしみじみ思います。
 ある本に「死刑囚」は残された時間を完全燃焼させ聖者か天才のようになるが、「無期囚」は無気力になるとありました。人間、生きれる時間が限られていること自覚するとその時間を精一杯使おうとバイタリティになるようです。自分はまだ元気で、毎年の人間ドックでもほとんど何の問題もないのですが、生きる時間を与えられてることに感謝して日々送らなければならないと考えました。

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05.5.4 JR脱線事故
 脱線事故で100人を超える方が亡くなりました。人為的なミスによる事件のようで遺族の方のやるせない気持がいかがなものか想像もつきません。運転手も亡くなったようですが、過当競争の産物である過密ダイヤを考慮すると、彼がミスをしなくとも他の誰かが事故を起こすに違いないと考えました。
 安くて便利で安全ならばありがたい話ですが、安くて便利さを売り物にするために、綱渡り的な過密ダイヤをこなすことを運転手に強いてきたようです。しかも経験浅い若者にです。彼はオーバーランしたミスが原因の遅れを取り戻そうとして、とてつもなく大きな間違いを犯してしまったようです。
 この事件でJRは非難されて当然ではありますが、お客様は神様だと言う客の無理な注文に応えなければ企業が競争に勝てない過当競争のために節度を保てなかったという側面も考慮しなければならないのではないかと考えました。JRも、当の運転手も安くて便利さを求める社会の犠牲者かもしれません。

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05.3.15 ライブドアとフジテレビ
 ここのところ毎日ニッポン放送株をめぐってのライブドアとフジテレビの抗争がニュースになってます。どうも、ライブドアの奇襲作戦に崖っぷちに追いつめられられるまで気が付かなかったフジテレビがあたふた奇策を繰り出しているということのようです。
 どちらの主張が正当なのか報道されている内容ではわかりかねますが、どちらも大義名分で本音を隠しているような雰囲気を感じます。法律の抜け穴を探して相手を出し抜こうと知恵比べをしているようです。
 野球でもサッカーでもスポーツ競技一般に相手を欺くトリッキーな手技は賞賛の対象になります。でも私は野球の『隠し球』は嫌いです。できればきれいな戦いなり、競争であってほしいと思います。

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05.2.6 痛みに関するセミナー
 OFPセンター主催のDr. James Frictonによる特別セミナー『持続する歯の痛み:その診断と管理』を聴講してきました。Dr. James Frictonはミネソタ大学の教授でアメリカ合衆国の顎顔面領域の痛みの権威ということです。6症例の実際例を提示され、それらの痛みの鑑別診断、治療法、病因論についてのお話を伺いました。すべて虫歯が原因ではない症例でした。
 一般の方は歯の痛みといえば虫歯か歯周病かと考えるかと思いますが、実はそうでないことが多いのです。というより、当院にいらっしゃる患者様についていえばそうでないことの方が多いのです。では何かといえば、くいしばりの害のページで説明してあります知覚過敏が一番多いのです。中には歯に亀裂が入ってしまって痛くなる患者様もいらっしゃいます。
 講演では多方面からの検討から確定診断をして治療にかかるとおっしゃってまして、たった1歯の痛みの診断にも迷うことがあるとのことでした。実際当方にいらっしゃる患者様にしても、レントゲン写真では典型的な像が写らず思案することがありますが、世界的権威にしてもそうであると聞いてほっとしたっというか、やはりそうなのかというか、歯科医療の難しさを再確認いたしました。

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05.1.30 青色発光ダイオード訴訟
 もう2週間も前の話なのですが、頭にひっかかっていた問題なので自分の考えをUPしてみたいと思いました。
 世界で初めて青色発光ダイオードを発明した中村修二さんに対する勤務先の会社からの報酬額で争われていた訴訟は、1審・東京地裁判決の200億円から大幅に減額され約8億4千万円という裁判所の和解案で決着したようです。訴えていた中村さんはこの裁判所の決定に怒り『日本の司法制度は腐っていると思う』という発言をしたとのことですが、直感的に不快感を覚えました。200億円という高額を独り占めしようとする感覚が理解できないでいました。しかしながら、この発明で600億円の利益を会社は得たということなので200億円はあながち欲張った額ではないかもしれません。でも、この会社には中村さんの研究を支える大勢のスタッフもいたでしょうし、中村さんの発明にしても無から考え出したわけでなく、先人の研究を発展させたものでしょうから『腐っていると思う』という発言には自分の力に対する驕りが感じられてたので不快だったのと思います。同様の思いは、プロ野球選手の年俸交渉に対する発言にも感じます。
 力が強い者はその力に見合った所得を得る権利があるという彼等の理論はどこまで尊重すべきなのでしょうか?所詮我々はノアの箱船のような狭い地球に共存して生きて行かなければなりません。才能に恵まれて生まれてくる人もいればそうでない人もいます。運悪く事故に巻き込まれ障害者になることもあるし、病気で人の世話にならなければならない運命が待っているかもしれません。
 家族内では稼ぐ能力のある親が働き、子供が一人前になるまで面倒見ます。動物の社会でも同様です。『自分の能力に応じて働き、必要に応じて消費する』という考えこそ基本的な真理と認める必要があると思います。その考えを根底に抱きながら、がんばる人には全体のバランスが崩れない程度の褒美を与えるという社会が理想なのではないかと考えます。力のない者のヒガミかな。

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05.1.21 摂食嚥下障害研修
 昨日摂食嚥下障害研修の最終回となる現場実習として日本歯科大学に見学に行きました。通常私の診療室には健康な方しかいらっしゃらないのですが、ガンで舌を切り取ったり、上顎を切除して口と鼻との隔壁がなくなったりした患者さんが食事ができるようにしたり、発音できるようしてあげるのも歯科医の仕事だということを再確認いたしました。また、食べ物を口の中には入れられるのですが、飲み込めない方の訓練の様子も見せていただきました。世の中にはいろいろな病気で困っている方がいて、そんな方のために地道な努力をしている方もいることも再確認できました。
 歯科界だけでなく一般社会でも、トピックスになるのは最先端といわれる華やかな分野ですが、こういう生きるという最低限のレベルで努力なされている立場の方から見れば浮ついた軽薄なものに見えてきそうです。

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05.1.9 地球以外の居住地を探しに
 地球以外の居住地を探しに、宇宙を探索する試みがされるというニュースが新聞に掲載されました。小さい頃には夢のような話だと思っていた月に人類は降り立ったのだから将来的には可能なことかもしれません。でもずいぶん途方もない構想のように思えます。
 50億年前に地球が誕生し、35億年前に地球に生命が誕生したようです。最初の何十億年かは海の水の中でしか生きられなかったのが、4億年ほど前に陸上でも生活できるよう呼吸器官を進化させ生命の生息範囲を拡大し現在に至っています。今や、空には鳥が舞い地球は生命体で満たされてます。単細胞生物から人間まで、今までは遺伝子を変化させることで生命の生息範囲を拡大できてきましたが、地球の枠を超えて生命の生息範囲を拡大するには今までの手法では無理と考えられます。遺伝子をどう変化させても空気も水も何にもない宇宙空間を移動できる生命体に進化できるとは考えられません。宇宙空間にただよう生命体が生活できる星に移動するには、ロケット工学を始めとする科学の力が必要となります。そこで人類の大脳を進化させ科学知識を取り扱えるようにしてしたきたのでしょうか?
 異常気象やら、地震やらで大変な被害に遭っていらっしゃる人々も多いのですが地球環境あっての我々人間の生活であり、生き物の営みであります。でも、何十億年か先には太陽が燃え尽きて地球には生命が存在できなくなることがわかっているようです。地球が滅びても生命が滅亡しないように、人類の知能の進化の意図はそんなところにあるのかもしれません。

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04.12.26 自殺者のニュース
 若者の集団での自殺がこのごろよくニュースになります。人生にいきずまりニッチもサッチも行かなくなり自殺するのでなく、生きる意欲をなくしてしまっての行動のようです。日本の若い世代(20 ̄39歳)での死因の第一位が自殺というのはどのような原因があるのでしょうか?
 振り返れば私も十代の頃は人生の意義に付いてあれこれ考えました。いくら考えても解答が見つからなかったのですが、いくら考えてもわからないものが人生なのだと20歳ぐらいの時に気が付きましてそれ以降はあまりその問題に付いては悩まなくなりました。
 楽しい時とか、幸福感に満たされる時は長く続くものではないですが、生きてこそ経験できることです。命ある限りがんばって生きてほしいものです。昨日癌も含めいろいろな病気を経験した80歳になる老婦人が、歯が痛くて食事するのが不自由になっていらっしゃいまして『生きていくのも疲れる。もういっかげんでいい。』とおっしゃっていましたが、痛みがとれて喜んでお帰りになりました。これが人生なのでしょう。

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04.11.21 日本歯科矯正学会
 福岡で行われた第63回日本歯科矯正学会(11/18,19)に参加してきました。著名講師の講演だけでなく、症例報告やら、研究発表やら、器具材料の展示まで2日間フルに情報収集にに努めてきました。この中で特に印象に残ったのは遺伝子診断の研究でした。
 毎日の診療で見かける患者さんでも、たいして努力もしているように見られないのに虫歯や歯周病に罹ってない方もおられるのに注意をしておられるのに来院する度に何らかの問題が発生している方がいらっしゃいます。何かにつけ個人差があることを再確認しました。
 目新しい情報ばかりでなく、級友、知人、恩師に再会しいろいろなお話を伺うことができ、有意義な2日間となりました。

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04.11.12 アラファト氏逝去
 11月11日にパレスチナのアラファト氏逝去が逝去しました。パレスチナの地に生まれ闘争に明け暮れた75年の生涯だったようです。今後のイスラエルとの紛争がどのように展開されるのかにメディアの関心が寄せられています。いったいどうなるのでしょうか?
 ニュースで見る限り、パレスチナの状況は悲惨です。圧倒的に武力に勝るイスラエルのなすがままにされているようです。2000年前に故郷を追われたユダヤ人のように難民となり流浪の身になるか、玉砕して絶滅の道をたどるか、屈辱的な征服民になるかしなないようです。しかしながら50年前には立場は逆で、アラブ国家に囲まれた誕生したばかりのイスラエルは潰されそうだったようです。
 ユダヤ教もイスラム教もキリスト教も神の声に従い善良であれと説いているのに、信徒である人々は神のためと唱えながら殺し合っています。自分の都合の良いように教書を解釈して言葉のトリックを使い自分らの欲望を神の声としているのでしょう。そして、自分が創作した言葉に酔って相手をノロシ合っています。
 先週にはイラクで無防備で無邪気と思える日本人が殺される事件が起こりました。平和な日本にはおられないような狂暴化した集団の論理しか通用しない世界があるようです。

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04.10.24摂食・嚥下研修会
 今日は神奈川県歯科医師会が企画した『摂食・嚥下研修会』の三日目の講習を受けてきました。あと4日間の講習を受けなければならならず、その度にせっかくの休日がつぶれてしまうのは気が重いのですが、実際に長年日の当たらない現場で苦労なさって、道なき道を踏み分けてきた臨床家であり研究者である講師のお話は迫力があり聴講していて感動を覚えます。
 毎日三度三度食事をするのは当たり前と考えていたのですが、食物が気管に入ってしまうことを心配しなければならず、したがって食事するのも命がけの高齢者が多くいらっしゃることを知って驚きました。
 人間の咽頭は他の動物に比べ長くなっています。この長い咽頭部を食物も通るし、空気も通るのです。呼吸は四六時中しなければならないので、普段は気管の入り口は開いているのですが、食物を食道に流し込み時だけは閉じなければなりません。食物が咽頭部を通過する約0.5秒程の短時間に気管の入り口を閉じて食道の入り口を開くという数種類の筋肉を連動させるという複雑な行動を間違いなく行わなくてはなりません。この連動がうまくいかなくなると、食物が咽頭を通過中に気管の入り口が開いてしまい食物が気管に入ってしまうのです。人間以外の動物の咽頭は空気が肺に行く通路と食物が食道に通じる経路が交わらないようになっていって誤嚥は起こりにくい構造になっているのでこのような心配はいりません。人間の咽頭が他の動物より長いのは、構音に都合が良いようにさせるためだったようです。多様な発音を可能にするために、食物が気管に入り込む危険を無視して咽頭を長くしたようです。また、増齢により組織の弾力が弱まり、重力により肺につながっている気管が下がってしまいよけい咽頭が長くなり、誤嚥する要素が増すようです。
 高齢になっても健康でいられるのは難しいようです。
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04.10.7 偉大な天才と偉大な凡人
 イチローさんのバットをつくっている職人さんやら、筋肉をほぐし体調を整えるトレーラーさんたちがニュースに登場しています。イチローさんがいくらがんばっても、周りの取り巻きがそれなりにしっかり仕事をしてくれなかったらあんな偉業は達成できなかったでしょうから、すごい仕事をしている方々です。でも、歴史に名を残すことはないでしょうから、普通の人としての人生を全うするのでしょう。
 私の周りにも、それなりに立派な仕事人は沢山いらっしゃいます。有り得ないことですが、ひょっとして私がイチローさんみたいに有名になったら、ニュースに取り上げられるかもしれません。考えてみますと、世の中はそのような多くの立派な仕事人で成り立っているのでしょう。
 特異な才能に恵まれて、がんばれば天才になれるかもしれませんが、なれる確率は3億円の宝くじに当たる程度のようなものでしょう。でも、がんばれば偉大な普通人ー凡人にはなれそうです。それはそれで偉いことだし、立派なもんです。

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04.10.1 イチロー最多安打
昨日の新聞はイチロー一色でした。すごいことです。たかが野球とは言えません。世界中の新聞の一面を独占してしまうほどの快挙なのですから。政治問題や経済問題と異なって私たちの生活に直接影響するすることはないことなのに皆がこんなに関心を持つのはなにゆえなのでしょうか?やはり、オリンピックで金メダルを取ることのように世界一ということがすごいことなのでしょう。しかも、史上最高と言うのだから騒がれるのも無理もありません。
天才だとか、努力の人とか言われていますが、身体能力と気持ちのコントロールがすべてがうまくいっての結果なのでしょう。とてつもなく難しいことだと思うのですが、よくやってのけたものです。インタビューで、「プレッシャーを受ける場面で張りつめた状態でバッターボックスに立つ気分がたまらない」と答えてました。たいした根性です。戦国時代でしたら命をかけて戦うすごい武将になれたタイプなのかなと想像しました。

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04.9.23 パラリンピック
 オリンピックが行われたアテネでパラリンピックが開かれています。身体にハンディのある方が記録を競って何の意味があるのかと考えたこともありましたが、考えが浅かったことに気が付きました。自分に与えられた状態でいかに努力したかの発表会のようなものであることに気が付きました。本来、勝ち負けにはあまり意味はないのではないでしょうか?勝ち負けのルールを作っていた方がゲーム性があって面白いから競っているのではないかと思います。障害の程度はいろいろあるから、一概に障害者と言っても有利な人もいれば不利な人もいます。勝った負けたといっても同じ条件で争っているわけではないので勝ってもあまり優越感に浸ることも控えた方が良いし、負けたとしても嘆くこともないでしょう。自分の持てる能力の限りがんばればいいのですよね。
 また、広く考えてみれば、オリンピックでの競技においても、皆もって生まれた潜在能力は違うわけだから、同じことが言えるかもしれない。もっと広く考えれば、私たちの社会生活における競争もそうかもしれません。自分の能力に応じてがんばればいいのですよね。結果が芳しくなくっても自分ががんばったのであれば甘受しよう。それが人生なのですよね?

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04.9.9 プロ野球合併問題
 毎日プロ野球の合併問題が報道されています。一方的に経営者同士で合併を決めたことに、労働組合・日本プロ野球選手会は黙って従うわけにはいかないということのようです。
 昨日はオリックスの球団オーナーの記者会見をたまたまテレビで見ました。また、合併が決まった球団のファンの街頭インタビューも放映されました。たった数分の映像でしたが、両者にとってプロ野球が何たるかがかいま見れて、なるほどこれではもめるはずだと納得しました。
 球団オーナーにとってはビジネスの対象であるプロ野球が、球団ファンにとっては損得を超えた、一方的に愛を捧げる片思いの対象であるようです。サポーターとも最近呼ばれるようになったファンの言動には涙ぐましいものがあります。こんな純粋な何ものにも変えがたい気持ちを無視して金銭問題を基準にことを進める経営者側のセンスはいかがなものなのでしょうか?だから、経営がうまくいかなくなったとは言えないでしょうか?プロ野球選手は、球団経営者から給料をいただいているのですが、人気商売なので、選手も経営者も球団ファンに支えられているとも言えます。
 とはいうものの、スポンサーが撤退して消滅しているマイナーのスポーツクラブは後を絶たないということなので、私が考えるほどことは簡単ではないのでしょう。知恵者が登場してうまく解決することを期待します。

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04.9.7 ロシア学校占拠事件
 ロシア学校占拠事件は非常に悲惨な結末を迎えました。気違いに刃物という言葉がまさに当てはまります。イスラム原理主義者が犯行の中心的役割を果たしたようです。原理、原則をふりかざして、集団を狂気の行動に走らせたのでしょう。もっともらしい原理、原則を大上段にふりかざらせられると、ちょっと疑問に感じる部分があるにせよ、従順な人はそれに従わなければならないような気になってしまうものです。だから、普通は善良な人間が凶悪な犯行の手先になってしまう。日本でも、オウム真理教の事件がありました。
 原理、原則、その言葉自体は間違っていないかもしれません。しかしながら、例外のない原理、原則などありえません。なぜなら、この世の根源たる、生命の意味も、宇宙の存在意味も不明なのですから。
 声高に、原理、原則を唱えて本質を隠し、間違ったことをさせようとする人は周囲にいらっしゃいませんか?悪質さの程度はこれほどではないにせよ、いろいろな業界にいそうな気がします。

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04.8.29 オリンピック
 オリンピックもそろそろ最終日を迎える。毎日日本人選手だけでなく各国選手のがんばりが報じられている。人間ってすごいことができるようになるのですね。信じられないプレーには魅了されます。
 すごい技ができるようになるには大変な自己管理に基づく練習をこなさなければならないのでは考えると、それはそれですごいことです。最近の若いものはと否定的な報道を見聞きすることもありますが、そのがんばり様を推測するととんでもない意見です。それにしても勝負というのは残酷なものです。どんなに競技者ががんばっても両者が勝者にはなれない。どちらかが勝者になるかを決めるのが競技ですから当たり前のことです。そこが見物する者を寝不足にしても引き付ける要素なのでしょう。それにしても人間は面白いゲームを考案したものです。競技する者も見物する者もこんなに興奮させる仕組みを作るなんて。
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04.7.11 ある患者さんの思いで4
 いままで多くの方と歯科治療を介して巡り会いました。まさに老弱男女、社会的な境遇も千差万別な方とお話してきました。大きな会社の社長さんともお話したことがありますし、芸能人とも、画家とも、事業に失敗した方とも言葉を交わしてきました。そんな中で、すでに10年以上前に亡くなった方で記憶に深く刻まれた方がいらっしゃいます。詳しい事業内容は存じ上げないのですが、不動産関係の会社を経営なされた方でした。五反田にあった宮田歯科第一診療所に勤務していた時に私が担当になったときからのおつき合いでした。当時から重度の歯周病に患っていましたが、持病として糖尿病と肝炎がありました。お話ではかなりきびしい食事療法をなさっていたようです。歯周病は完治させなければならないとする考えで言えば、手術しても助かる見込みのない数本の歯は抜かなければならない状態でした。患者さんとの話し合いで『悪い状態でも食事するのに利用できているのなら使えるだけ使って、どうしょうもなくなったら抜く。そのかわり徹底的に口腔清掃に勤める』と言う治療方針で何年か経過したところで私が退職することになりました。
 そうしたところ数ヶ月して現在地のあざみ野に開業した当日にその患者がいらっしゃいました。お話では、治療を引き継いだ歯科医は、歯周病が悪化しないように清掃するだけという治療方針はやりたくないということでした。抜かないでやってきたのでいまさら抜かれたくないので以前と同じように面倒見てくれということでした。それから、たまには持病の治療のため来院できないこともありましたが、ほとんど毎月いらっしていただきました。5年ほど経過した頃でしょうか、肝臓ガンで亡くなったとのしらせが届きました。ご本人は肝炎とおっしゃっていましたが、実はガンだったようです。
 毎月の来院時には、糖尿病、肝炎の闘病方法、趣味の蘭、事業の展開状況などのお話も伺う事ができました。バブル崩壊の直前に手掛けていた大型のマンションが完成し、大手不動産会社と組んで販売する際、不動産が値上がり傾向にあるので、数期に分けて分譲し、値上がり益を狙おうというのが大手不動産の方針でした。この社長はあんな好景気が長続きするはずはないとして、大手不動産の方針を無視し、全戸一気に販売するよう強行したそうです。その結果、マンションは即日完売し、一ヶ月後のバブル崩壊の影響を受けることなく済んだそうです。
 バブル崩壊前の世情から考えれば、大手不動産の担当者の考えの方が妥当であったのでしょうが、この患者さんの感が会社を救ったといえるでしょう。経営判断て難しいものなのですね。
 自分では経験できないいろいろなことを教えていただきました。ありがとうございました。
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04.6.27 長嶋五輪野球監督
 先日アテネ五輪に選出された野球選手の発表があった。野球の事はほとんどわからないので選手の選抜については何のコメントもないが、監督にリハビリ中の長嶋氏が選ばれた(据え置き)のには日本だなーという感じがした。
 野球の監督はかなりハードな仕事だと聞いているが、現状リハビリ中の方に一ヶ月先のアテネ五輪の指揮が執れるのだろうか?たとえ現在の力量が危惧されたとしても、実績があって人気がある長嶋氏を、本人の意向を無視してはずすわけにはいかないというのが選考の理由なのだろう。『一度頂点を極めた人は神聖にして侵すべからず』ということなのだろうか。権威のある人物を祭り上げ、実務的な取り巻きがその威光を利用して仕切るなんて水戸黄門みたいだ。
 でも、日本国民は、形だけであっても長嶋氏が指揮を執る野球を応援したいのだろう。これは、政治家の二世が選挙で強いことや、二世芸能人が出世しやすいのと同じ理由かもしれない。自分が支持した、あるいは好きだった人物を身近に感じるがゆえに、状況が変化しても選ぶ基準をリセットできないのだろう。実力があっても、活躍する舞台が与えられない人にとっては不公平な話なのだが。
 歯のことしか知らない門外漢が関係者にとっては失礼なことを書いてしまったかもしれないが、少なくとも5〜10%ぐらいは図星だろう。
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04.6.17ある患者さんの思いで3
 10年前に全体的に当院で歯を治され、その後ずーっと定期検診に通っていただいてた患者さんの訃報が届きました。まだ41歳で、小学校5年生と幼稚園年長の男の子の母親でした。
 気になされていた黒ずんだ前歯がきれいになったときはとても喜んでもらえました。それからは歯を大切にしなければと、ほぼ3ヶ月ごとに検診に通っていただいていたので合計79回いらっしゃいました。子供さんの歯も心配なされていてお二人を連れての定期的な検診も欠かされた事はありませんでした。
 数年前「先生、乳ガンになっちゃった。夫が落ち込んでしまってこまっちゃう」と明るい顔で打ち明けられました。「問診票に以前乳ガンだったと記入してくれてる元気な患者さんも多いから、最近は大分治るようになったんじゃないの」なんて答えたのですが。
 抗ガン剤を服用していたときは帽子をかぶって来院されましたが、その後帽子をかぶらずいらっしたときは「この程度ですんでラッキー」といつもの明るさでおっしゃってました。
 明るく、前向きで、おだやかな話しぶりでこちらの都合を気にしながら予約を入れてくださる方でした。
こういうことも起きるのが人生というものなのでしょう。悲しいことです。
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04.6.14小六刺殺事件
 小学6年生の女子が同級生をカッターナイフで刺殺する事件の詳細が毎日大きく報じられている。カッターナイフなど、すぐ手にできる身近な道具で人が殺害されるとは恐ろしいことだ。
 小学6年生が人を殺そうとするとは驚きだが、小学6年生だからこそ強い動機もなく殺せたのかもしれない。人の命をあやめるということがどれ程のことなのかわからないからやれたのかもしれない。
 学校関係者は、児童に人の命の大切さを教育していたのにもかかわらずこんな事件が起きてしまって残念とのコメントを述べているが、こういうことは教育できる事柄なのだろうか?
 小学6年生が『人を殺す』という事を考え付く社会の構造が問題だ。『人を殺す』ということが実際にはどういうことなのか深い意味の認識ができない幼稚な頭に人を殺して問題解決を図るという方法を教えてしまったこの子を取り巻く社会の構造が問題だ。
 鳥は生まれて始めて目にする動物を自分の親と認識するそうだ。それをすり込みというらしいが、幼い頃に不自然で歪んだテレビドラマやゲームに接する機会の多い現代人の子供は、奇妙な事を考え突拍子のない事をしでかしても不思議ではない。
 四季折々の自然と、豊かな愛情の人間関係の中で、健康的な常識を持った大人に成長してもらいたいものだ。
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04.5.31 社員教育

 先日テレビを見てたら、ローソンの社長がいかにして会社の営業成績を伸ばし、業界1位のセブンイレブンに追い付くよう努力しているかを特集していました。
 全国展開のコンビニの社長とはいえ、見たところ40代にしかみえませんでした。まさに、若くてバリバリといった感じでした。(最初からしっかり見ていなかったので私の思い違いかも知れません)
 個々の店舗に一人で足を運び、細かい指示を店長に与えているには驚きです。こうして自分のやり方を末端の店員、アルバイトに至るまで徹底させて、お客に対して良いイメージを抱かせ、売り上げ増に結び付ける狙いなのでしょう。個々の店員を社長のクローンにする努力をしていると言ってもいいのかもしれません。末端の店員が、彼ほどの熱意と勤勉さを身に付ければ、間違いなくすごい会社になるでしょう。
 でもこれってかなり危険な試みなのかもしれません。マニュアル漬けにして店員の状況判断の思考力を損ない、人間性を侵害しているかもしれません。まるで命令通りに任務を遂行する軍隊のようです。今の世の中は戦争状態のように、必死で仕事に打ち込まなければ競争に負けて破滅の道を辿ることになるということなのでしょうか?平和で豊かな日本で何もそこまでしなくてもと思ってしまうのは、私の属する歯科界の競争が、幸いなことにそれほど厳しくないからなのでしょう。
 私の診療室には成文化したマニュアルはありません。個々のスタッフが、患者さんを思いやる気持ちを基に対応してもらえばいいと考えてやってます。もっとスタッフにきびしくし、患者サービスを徹底し、好感度の歯科医院にするよう院長として努力しなければならないのかもしれませんが、その器ではありません。
 そんなわけですので、当院スタッフの対応の悪さで気分を害された患者さんもおられるかもしれません。気に障ったことがありましたらメールしていただければ幸いです。反省して注意するよう努めさせていただきます。

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04.5.16 アメリカ人がイラクで……
 アメリカ人がイラクの武装グループにより実際に大きなナイフで首をかき切られた映像がインターネットに掲載されたようだ。切った男は「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫びながらやったということだ。殺されたアメリカ人はイラク復興に役に立てばとの思いで現地で活動していたらしいが、帰国しようとしていたところを捕らえられ、イラク人のアメリカ憎しの生け贄にされてしまったようだ。
 一つの爆弾で何十人、何百人を遠隔操作で殺傷する映像より、たった一人でも人の手で人が殺められる場面を映した画面のほうがショッキングだ。ボタンを押して爆弾を投じて多数を殺傷するより、実際に人の手で原始的な方法で行われたことの方がドキドキする。これは、見る者に、人を殺すというイメージがより具体的に伝わるというか、見る人がどんなことが起こったのかより理解しやすかったからだろう。この事件の残酷さが自分の身の回りの現実問題として認識できたからだろう。
 アメリカ人の首をかき切った人はこんな残酷なことがどうしてできたのだろうか?たぶん彼にしても、憎い敵だと思ったからできたことだろう。打ち解けて話せば、普通の人なのではないだろうか。これが、言葉を操る人間の恐いところだ。かれは、アメリカ人を人とは考えなくなっている。アメリカ軍との戦いでアメリカを憎悪の対象とし、その結果アメリカ人=悪と考えられるようになり、悪であるアメリカ人は殺されてしかるべきものと考えられるようになったのではないだろうか。人間は言葉を組み立てることにより考えるが、言葉により組み立てられた結論の言葉のイメージに影響される。言葉によって、組み立てられた結論は実際の現実とは乖離した物であるかもしれないことに気が付かなくなってしまうものだ。だから、人を残酷な方法で殺しながら、アラー・アクバルなどと、あたかも善なることをしているような気分でいられるのだろう。アメリカ人にとってみれば、悪魔のような彼でも、イラク人為してみれば、ヒーローかもしれない。お互いの陣営が言葉を利用して戦闘員を凶暴にし、勇敢に戦うよう、相手を殺すことに罪悪感をなくすよう努めている。恐いことだ。

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04.5.12 ある患者さんの思いで 2
 前回つい最近亡くなった患者さんの思い出を語らせていただきましたが、昨年亡くなられた患者さんのことも文章にしてみたくなりました。
 この患者さんは大正14年生まれの男性で、取り引き銀行の紹介で開業3週間後に来院されました。
 来院したのは右上奥歯がグラグラで痛くなったからでした。とりあえず、消炎して痛みを落ち着かせてから治療に取りかかりました。上あごには9本、下あごには6本歯が残っていましたが、しっかりしていた歯は下あごの左右の犬歯だけでした。手でも抜けそうな下あごの歯1本と上顎の歯2本はあきらめて抜くことにしましたが、かなり条件が悪い歯でも痛みが出るまでは使うということで残す方針にしました。歯磨きの方法の話から始めて、2年半がかりで機能的にも審美的にも満足していただけるようにできました。この間62回通院していただきました。
 しかしながら、危なっかしい歯も残したので、毎月一回は来院していただき、できるだけ良い状態を持続するようにしようということにしました。そうして平成3年から平成14年12月まで、入院するような大きな病気になったことがなかったようで毎月来ていただきました。たまには入歯の調子が悪く数回続けて通われることもありましたので170回の記録があります。この間、上あごの歯は2本抜きまして、あと2本も風前の灯火となっていました。
 昨年1月に風邪をこじらせ手具合が悪いので約束をキャンセルするという電話があってから、2月になっても連絡がありませんでした。この患者さんの紹介で来院するようになった方が3月に来たので尋ねたところかなり容態が悪化してると聞きました。その数日後、その方から亡くなった連絡が入りました。
 礼儀正しく紳士的な方でした。葬儀のとき奥様に、お写真が良い笑顔をしてますねと声をかけましたら、歯を治したおかげですよと言ってくださいました。実際、治療する前は上あごの前歯が反っ歯で、あまり品良く見えませんでした。
 聞くところによると通信関係の会社を経営なされていて、あるときから引退し、毎月一回会社に顔を出す時にこちらにも寄っていただいたようです。私が尊敬していた患者さんの一人でした。ご冥福をお祈りします。

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04.5.7 ある患者さんの思いで
 先日70過ぎの女性の患者さんが入歯の不調を訴えていらっしゃいました。椅子に座って、ご自分の状態をお話しになる前に、ご主人が3月に亡くなられたことを告げられました。『生前は主人が入歯のことで、先生には大変お世話になりました』とお礼を述べていただきました。
 実際私はびっくりしました。というのはその方は2月にいらっしゃって、入歯を調整したとき、いつものように元気そうな大きな声で愉快な会話をしたからです。聞いてみますと、動脈瘤が心臓の近くにあったため、リスクが高く手術をするのは控えたところ、破裂したとのことでした。
 最初に当院にいらっしゃったのは平成10年で、お近くに引っ越されてきたときからでした。体つきはがっちりしていて、顎の骨もしっかりしてました。でも、歯は上あごには右側に3本しかなく、下あごには前歯しかありませんでした。かろうじて、右側の上下犬歯が歯同士で噛み合っているだけで、他の歯の対合する歯は入歯でした。若いときから体力には自信があったようで、大分無理したようですが、歯も硬い物が好きで何でもバリバリやっていたようです。ところが、ある年齢から歯がぐらつきだし、歯の手入れなど面倒だからと抜いてしまったらしっかり噛めない入歯をしなければならなくなったと嘆いておられました。
 歯も丈夫、骨も丈夫、筋肉も強くしっかり物を噛む人がある年齢になると歯がぐらつくのはよくあることです。歯と骨の間にあって歯を支える歯根膜の耐久性はいくら体が丈夫でもそれに比例して強くはないようです。毎日、硬い物を強く噛んでると筋肉トレーニングをしているようなものですからあごの筋肉は衰えません。しかしながら、歯根膜という歯の根を支える組織は増齢によって衰えるので、高齢になると耐えられる限度を超える力がかかるようになり歯がぐらつくようになるようです。ぐらついてくると、しっかりかめなくなるので、よけい力をかけるようになり、加速度的にダメージが増すようです。硬い物が好きで、強く噛む人が噛めなくなると歯がゆいでしょうと同情しますが、この方のように上下の歯の配置の関係で、ご自分の歯同士が上下で対合しないと入歯にねじれの力がかかってしまうので、しっかり噛めません。歯肉は弾力があるので、歯肉の上に乗せる入歯に力がかかるとズレてしまうし、入歯に強い力がかかれば、その下の歯肉が痛くなるからです。
 この5年半の間に、入歯を一回作りまして、47回通院していただき、何度となく調整しました。残っている歯もぐらついていましたので、接着材で何度も固定しました。骨が丈夫でしっかりしていて強く噛む人はインプラントをするといいと勧めたこともありましたが、年金生活でもう長いことないからもったいないとのお答えでした。100%望みどおりにはしてあげられませんでしたが、70~80%は満足していただけた対応してあげられたと思っています。あの元気な声が聞こえなくなったとはまだ信じられません。
冥福をお祈りします。

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04.3.28 あご弱り脳大きく

 ヒトの脳が大きくなったのはあごを動かす筋肉が減ったからとの説は人類学者の本で読んだことがありましたが、米ペンシルバニア大などのチームは遺伝情報を解析することによって、それが約240万年前に起きた突然変異で起きたことを推定したとのことです。
進化論については、突然変異と自然選択によって生物の進化を説明したダーウィンの説はあまりに無機的で、何らかの意図が進化に関与してきたのではないかとの立場にたった説が有力になってきていると今西錦司氏らの著書を読んだことから考えていたのですが、この件についての真相はどうなのでしょうか?
 あごの筋肉が弱くなったので、あごの筋肉に頼らない食物摂取の方法を考えなければならなくなって頭脳を発達させなければならなった。また、筋肉の占める体積が少なくなった分、脳が大きくなる余地ができて脳が大きくなった。あるいは、すでにヒトは頭脳を使うようになっていて、頭頂部までの巨大な筋肉は必要なくなっていたからその方向に進化が進んだ。すなわち、何らかの意図がヒトにあったから脳が大きくなる方向に進化が起こった。どちらなのでしょうか?
 あごの筋肉が弱くなり脳が発達して文明が起こり、弱い筋肉でも生命を維持できる食事ができるようになりました。近代はその傾向に拍車がかかり、あごの骨が脆弱になっていることが危惧されてます。
 歯医者がいなかった数千年前は、虫歯や歯周病、歯列不正のヒトは満足な食事ができず淘汰されていたでしょうに。

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04.3.14  1歳半検診

 3月11日は1歳半検診の当番で青葉福祉保健センターに行ってきました。90名程の親子ずれを3名の歯科医で虫歯のチェックと心配事の相談を受けるという仕事です。1歳半ですので乳歯もまだ生えそろってはいなく、私の担当した30名弱の中には上下左右で多い子が16歯、少ない子は4歯という状態でした。明らかに虫歯があるのは1名だけで、表面が着色してまだ治療の必要がない虫歯の極初期の歯を持っている子が2名いました。これらのお子さんは第2子で、最初の子供さんに比べてどうしてもお菓子を食べ始める時期が早くなってしまうようです。また、3世代同居ですと、お孫さんの喜ぶ顔が見たくて母親のいないところでお菓子をもらってしまうので困るという話も聞きました。おしゃぶりをしている子供さんも3名いまして、以前にここで書いた内容の話をしました。相談事で圧倒的に多かったのは子供が歯磨きをされるのをいやがるということでした。自分でやるのはいやがらないのだけど、母親からされるのは拒否するという子供も多いようです。子供の歯磨きについても以前書きました。お時間がありましたらご覧下さい。自分の子供ぐらいの年代のお母さんたちだと思うのですが、けっこうがんばっているなというのが検診が終わった後の感想です。

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04.3.5 ことぶき大学で講演
 昨年暮れに依頼された講演をなんとか無難にやりおえました(3/4)。本日(3/5)区役所保健課の担当者から、予想以上の入場者で聴講者のアンケート用紙の回収率もよく、評価も高かったとの報告を受けました。なんと586人もの聴講者がいたそうです。これは青葉区公会堂の入場者数としては過去最高だったとのことでした。第二部の津軽三味線が始まる前の休憩時間に退席した方が100名以上いらっしゃったとのことですので、余興につられて来られたのではなく、高齢者の歯科的健康に対する関心の高さがこの数字を生んだのだと考えます。
 内容としては、歯や口腔の健康が生活する上でどのような意味を持つのか考えもらうことから始めて、虫歯、歯周病、ストレス、口臭、誤嚥性肺炎、ガン、ボケ、若々しい表情の作り方と広い範囲で高齢者に特に注意していただきたいことをまとめてみました。
 与えられた1時間15分きっかりで終了できましたが、終わってみると言い足りなかった事柄があったことが残念です。聞く立場になれば、この程度の時間が限度でしょうからよかったのかな?

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04.1.3 患者中心の医療
 医療行為は患者さんのために行うのですから、患者中心などという言葉を言い出すこと自体ナンセンスと思えるのですが、歯科専門誌には最近よく目にします。ということは患者中心の医療がされていないこともあるからなのでしょう。内視鏡手術で医療事故を起こした担当医はたいして熟練もしてないのに自ら志願して手術をさせてもらうようにしたとのことですが、ここまでひどくなくても、これに近い行為が行われているかもしれません。正直言って学会の報告など、難しい治療成功症例を医療者の手柄とする風潮を感じることもあります。
 患者中心の医療とはいっても、患者さんのわがままをすべて聞き入れて言いなりにやることが良いとは言えません。患者さんの希望通りにすることにより、数年先にはもっとひどい口腔状況になると推定されることが往々にしてあるからです。かといって、医療者が患者さんのためにはこの方法が良いのだと決めつけて患者さんの価値観を尊重しないのでは医療者中心の医療になってしまいます。
 病状を正確に認識するとともに、患者さんの生活の背景を考慮して、医療者としての良心から、実現可能な治療法を提案し、患者さんの要望をすりあわせながら、治療計画を決定することが必要だと考えてます。
 十数年前からインフォームド・コンセント(説明と同意)という言葉が使われてきてますが、まだまだ実感の伴う日本語にはなっていないように感じます。話はちょっとズレますが、心療内科の日本における草分けの池見猶治郎先生の本の中に、心療内科的な病気を持たれた患者さんを自宅によんで治療されたこともあったそうですが、そんな時、先生の奥様の患者さんに対する接し方は、池見先生が勉強して、心療内科的患者さんにはこうするべきと論文で書いていることをその方面の勉強をしていない奥さんが実践しているといって驚かれたと書かれていました。所詮人間関係の研究は、孔子や孫子の時代に出来上がっていて、最近西洋でもその重要性に気がついて学問として成文化されつつあるのではないかと考えてます。あまりに、西洋医学からの言葉にとらわれず、目の前の患者さんの訴えに耳を傾け、その真意を探り、患者さんの立場に立ってその解決策を考え日常使われている言葉で提案していけば良いのではないかと思います。

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03.12.6 神奈川県抜歯要因調査結果概要

 平成13、14年度の2年間に行われた「神奈川県抜歯要因調査」の結果が神奈川県歯科医師会月報に掲載された。要約すると以下のようになる。
・全調査歯は20398歯で、そのうち親知らず(智歯ー第3大臼歯)は5201歯で全体の25.5%だった。
・抜歯の主原因は、前回の調査と比較すると齲蝕が減少し(46%?30%)、歯周疾患(46%?56%)、その他が増加するという変化が観察された。ただし、高齢者での齲蝕による抜歯数は減少していなかった。(佐賀県の調査では齲蝕52%,歯周病36%と報告されているーhttp://www.saga-dental.or.jp/8020/index.phtml。これは調査方法の違いか、地域差か?)
・歯周疾患による抜歯は45歳までは前回より少なく、それ以降は多くなった。抜歯数のピークは、齲蝕、歯周疾患によるものとも10歳程高齢側にシフトした。
・歯周疾患、齲蝕以外の要因として破折によるものが大きく増加した。
・抜歯時の状態は、齲蝕であるものより、冠がかぶせられていた歯のもののほうが多く、半数が治療してあった歯であった。
・80歳以上の1人平均現在歯数は前回10.6歯から今回の12.3歯と増加した。8020達成者率は前回12.3%であったが、今回は27.8%と倍以上に増加した。
・現在の50~70歳の世代は抜歯多発世代であると推測され、この世代に対する重点的な歯科保険対策が必要と考えられる。

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03.12.1 「おしゃぶり」の使用について

 最近目にする「おしゃぶり」について患者さんから聞かれることがありましたが、日本歯科評論の12月号に東京歯科大学の米津卓郎先生の「おしゃぶり」に関した論文が掲載されていました。この論文で米津先生は多くの信頼できるデーターを基に「おしゃぶり」の功罪を多方面から考察してます。それによりますと、「おしゃぶり」をすることによって喘息やアトピーの予防になるという売り文句には根拠がなく、かえって歯列不正の原因になったり、中耳炎に罹りやすくなったり、母乳保育の妨げになったりと小児の健康にプラスに働くことはほとんどないということです。私がこの論文中一番興味を持ったのは、「おしゃぶり」をくわえていると周りの人に言葉によるコミュニケーションをとらなくなり、発語の発達が遅れてしまうということです。子守りする立場のひとにとっては子供が静かにしてくれるので楽になるのでしょうが、結構怖い話だと思いました。Dental Review Dec.2003 No,734 Vol,63(12)

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03.11.28 自爆テロ

 このところ頻発する自爆テロの報道を聞く度に暗い気持ちになります。多くの一般人を傷つかせ、命まで奪うことに自分の命をかける若者の狙いは何なのでしょう?何の罪もない個人的な恨みの対象でもない人をまきぞいにする自爆に命を賭ける若者の真の狙いは何なのだろうか?
 日本でも大平洋戦争の末期にはゼロ戦闘機に爆弾を抱えたまま敵戦艦に突っ込む特攻隊がありました。かれらも生きて帰ることを放棄しての行動ということでは共通点があります。かれらが最後の日々に書き残した手紙を読んでみると、国家のためにと言う崇高な目的に自分の命を捧げる決意をした彼らの思いが伝わってきてその駆け引きのない純粋な気持ちに心を打たれます。
 今世界各地で行われている自爆テロの実行者はどのような思いで爆弾を抱えて自らの命を吹き飛ばすことを決意したのでしょう?一つしかない自分の命を賭ける程のことだから、崇高な目的のためと考えてのことに違いありません。それが多くの人に迷惑この上ない事態を引き起こしています。かれらが命を賭けて行った行為で、プラスの要素があるでしょうか?
 大平洋戦争でのゼロ戦での特攻隊で、自分の命を国に捧げる日本人がいることを日本人とアメリカ人に知らしめました。パレスチア人の自爆テロ犯はイスラエル人に自分の命を犠牲にして抵抗し続ける者がいることを表明しています。世界貿易センターに飛行機とも突っ込んだグループはアメリカのやり方に徹底的に抵抗することを意志表明しています。自分の命を賭けるぐらいだから、よくよく考えてのことでしょうが、他の手段はないのだろうか?命を賭けた行為の意味することは重い。しかしながら、何ものかに洗脳されての行為だとしたら、やむなくそうせざるを得なくなってやってしまったとしたら、あわれだ。

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03.11.21 再生医療

 11月19日日本における再生医療の第一人者の一人である上田先生の講演を聞いてきました。話には聞いていましたが、実際に骨髄から取り出した間葉細胞から皮膚や粘膜、骨までも作ってしまうとは驚きました。
 人間のように複雑で多様な組織をもつ生体にしても一つの受精卵から発生するわけで、個々の組織に役割が決定する前の細胞はどんな組織を形作る細胞にもなれるのです。この原則を応用して上田先生が最初に作ったのは皮膚でした。この人造の皮膚のおかげで、多くの人の命が救われたそうです。歯科的な応用も実用段階に近づいたようで、歯周病に罹患して吸収した骨を再生させた症例や、骨の絶対量が少なくインプラントができなかった顎骨を増量させてインプラントを成功させた症例を見せていただきました。 
 でも確認しておかなければならないことは、バイオテクノロジーといっても細胞の生命現象を利用しているだけであって、新たな命を創造しているのではないことです。極端に言えば、牛や豚に飼料を与えて牛肉や豚肉を作ることの延長であるということです。
 そうはいっても、すごいことです。研究がうまくすすめば他人の臓器をあてにする臓器移植に頼らず、患者さん自身の細胞から必要な臓器が作れるようになるようです。

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03.11.10  人は何を残すのか

 大阪での学会がお昼で終わったので、万博記念公園にある国立民族学博物館を見学してから帰ることにした。モノレールで万博記念公園駅にいき改札を出たら、雨の中に岡本太郎作の「太陽の塔」が見えた。30数年ぶりの再会だ。当時もなんでこんなグロテスクな物を作ったのだろうと感じたが、今回は雨だったこともあり哀れさも感じる。日本人はこういうものを作る民族ではなかったと思うのだが?芸術は爆発だと言ってCMに出ていた彼の目つきは健康な精神状態の人間には見えなかった。彼にとっては後世に残したい物だったのだろうが、とてもではないがおつき合いしたくない物だ。彼に追随して祭り上げ、こんなものを作った一派のセンスが理解できない。
 国立民族学博物館にも世界各地の名もない先人達の実用性のないモニュメントが色々展示されていたが、どれもユーモラスな味わいが感じられた。ギラギラした意図の塊は不快だ。
 人は生まれ、ある期間地球上で活動し、世代交代していく。同じことの繰り返しなら、何も進歩しないが、先人が何かを残し、次なる者が其れを発展させてきたから今の文明がある。人間として生まれてきたからには何かしらの貢献をしてから退きたいが、さりげないものがいい。亡くなってからじわーと評価されるようなことが最高なのかも。大多数の人がそうであったように、近親者の記憶に何かを残せればそれでいいのかな。少なくとも、無用な厄介物を残すべきではない。

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